どうして虫歯になるの? 虫歯予防について
どうして虫歯になってしまうのか、虫歯にならないための予防方法について説明します。
虫歯のできる仕組み
食事をした後、次のようにお口の中の状態が変わっていきます。
① 虫歯菌が砂糖などの糖分を食べます。
② 虫歯菌が酸を出して、お口の中が酸性になります。
酸には歯のミネラルを溶かし、虫歯を作る働きがあります。
③ 唾液によって30分位でお口の中が中性に戻ります。
頻繁な間食・食事の回数が多い場合には、お口の中が酸性になっている時間が長くなり、歯が溶けやすい状態が続きます。結果として、虫歯になってしまうことになります。
虫歯菌
虫歯菌のすみかとなるプラーク(歯垢)を取り除くために、食後の歯磨きをしましょう。
→ 仕上げ磨きのポイントの項へ
糖分・時間
間食で甘いものを食べる回数が増えれば増えるほど、糖分が歯に残ります。
時間の経過とともに虫歯になりやすくなります。
→ 間食の仕方の項へ
弱い歯質
歯質とは歯を構成している成分のことです。
フッ素を利用して歯質を強化します。
→ フッ素の3つの働きの項へ
仕上げ磨きのポイント
・力が入り過ぎないように、歯ブラシは鉛筆持ちにしましょう。
・歯ブラシは、歯と歯ぐきの境目と噛み合わせの溝に当て、
小刻みに1ヶ所20回動かしましょう。
・磨く順番を決めましょう。
例: 歯の表側 → 歯の裏側 → 噛み合わせの面
・寝る前の仕上げ磨きを習慣にしましょう。
・明るい場所で、膝の上に仰向けに寝転ばせて磨いてあげましょう。
・上唇の内側のスジに歯ブラシが当たると痛がるので、
指で軽く押さえて磨いてあげましょう。
・歯と歯の間の清掃には、フロス(糸ようじ)が効果的です。
小学校の間は混合歯列期(乳歯と永久歯が混ざっている状態)といって歯が磨きにくく、磨き残しを作ってしまいます。この時期はできるだけ仕上げ磨きをしてあげましょう。小学校高学年くらいになると恥ずかしがって仕上げ磨きをさせてくれない子もいると思います。そのときは仕上げ磨きができているかチェックしてあげるだけでも大丈夫です。
間食の仕方
・時間を決めて、なるべく短時間ですませましょう。
ダラダラ食べは歯が溶けやすくなります。
・普段の飲み物は、砂糖の入っていない
お茶、麦茶、牛乳、水にしましょう。
・炭酸ジュース、野菜ジュース、果物ジュース、乳酸飲料、スポーツ
ドリンクなど甘い飲み物には、大量の砂糖が含まれています。
毎日のように飲むと歯が溶けやすくなります。
極力飲ませないか、外食事など特別なごほうびとして
週1回程度にしましょう。
・アメ、キャラメル、チョコレートなどの代わりに、
キシリトール入りのお菓子がオススメです。
フッ素の3つの働き
1. エナメル質と結びつき歯を丈夫にし、酸に溶けにくい抵抗力のある歯質を作ります。
2. 細菌に作用して、酸の生成を抑制します。
3. 初期の虫歯になりかけた部分を元に戻します(再石灰化)。
フッ素を塗ったからといって虫歯にならなくなるわけではありませんが、上記の3つの働きによって虫歯になりにくい強い歯にすることができます。また、定期的に塗ることで効果が高くなります。
当院のフッ素塗布の料金は1,000円(税別)となります。(保険は効きません)
フッ素を塗った後、30分間は飲食やうがいはできません。