寒凪
2025年いよいよ明けました🐥
年始のご挨拶が遅れましたが、どうぞ本年も宜しくお願い致します。
クリンキーパーの井上です。
暦では今日から大寒とされていますが、
なんということでしょう。
庄内では珍しく真冬なのに晴天です。
こんな日のことを『寒凪』と呼ぶようです。
地吹雪を庄内名物とまで言わしめる土地で暮らしているので、縁遠い故に憧れる言の葉ですが、まさしく今日がその日です。
憧れ続けた寒凪を使える日が来るとは。寒凪よ。かんなぎだわ。カンナギってるね。kannagiってるじゃん!いいでしょう。このくらいにしておきましょう。
そんなことを考えている内に家の外から見える月山がこれ見よがしに優美な姿を下界に見せつけていました。
こんな日は滅多にあるものじゃないぞと鼻息荒く写真に収めました。一気に心が洗われ、詠めもしない俳句を詠んでみたい気持ちになりましたが時間の無駄と察したので、月山で一句あるのかなと調べるとなんと、かの俳人松尾芭蕉が詠んでおりました。
「雲の峰幾つ崩れて月の山」
(入道雲がいくつもいくつも沸き上がってはその姿を崩して行く。千変万化する世の中で月山がすっくと不動の姿で屹立している)
分かるような分からないような。入道雲…これは夏に詠んだ句のようです。今日の月山を見たら芭蕉はきっと素敵な句を詠んだことでしょう。
まだまだ寒さは続きます。
皆様どうぞお身体に気を付けて温かくしてお過ごしください。
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